かれーな男



私の友人にキクベンというアダ名の男がいる。御近所に住んでいるので、小学生以来のつきあいだ。かつて、寒天ゼリーで友人キムゴンを売ってしまった男でもある。(笑)

さて、このキクベンだが、変わり者が多い私の知り合いの中においても突出している部類と言えるだろう。もちろん、これは侮辱しているわけではない。

彼は優秀な学校を卒業し、大手商社に進んだのだが、水に合わなかったらしく辞職してしまいました。そして、プラリと海外に放浪の旅に出てしまったのだ。

ま、このくらいなら別に珍しくもないし、よくある話じゃないかと思われるかもしれません。しかし、三十路を直前にしての行動としては随分、思い切ったものではないだろうか?(放浪の旅に出た当時ね。)

しかも、向かった地というのがインドだったのだ。当初、青年海外協力隊員としてアジアへ向かう事も考えたそうだが実現できず、単身でインドへ結構長いこと行っていました。凄いバイタリティーだよな・・・・。

ここでは、私が聞いたインドでの面白いエピソードを紹介したいと思う。

特に印象的だったのが、道を尋ねられた際のインド人の対応だ。例えば電車を利用して移動したいとする。駅までのルートを質問した時、道を知らない人の場合は嘘をつかれてしまうという事だ。(笑)

なんでも、そういった経験は一度や二度ではなく、日常茶飯事だったらしい。
キクベンいわく、インド人にとっては質問に答えられないというのは恥ずかしい行為なのだ。

「すみません。わかりません」と言うくらいなら、適当な事を、さも知っているかの様に答えるのが格好良いとされている。(本当か?)

無論、彼がインド全域をまわったわけでもなく、全てのインド人がそうだと決めつけるつもりはありません。ただ、事実としてキクベンは何度も騙されて迷子にされたのだ!!(笑)

それと、わかりきった事ではあるが、日本の様にキレイな水がどこにでもあるわけではない。そこらの水を現地人の様に飲んだら、まず腹をこわすのは間違いないだろう。従って、ミネラルウォーターを購入するのだが・・・・。

道端で商売している屋台などでは、明らかに一度、フタを空けただろうというペットボトルが平気で売られていたそうだ。さすがにキクベンも、それは飲めなかったと言っている。

それと向こうの乞食は人から恵んでもらっても悪びれる事がないらしい。これは同じ仏教国(一応、日本も主流なんで)とはいえ文化の違いが感じられる。

人に物を恵むという行為は、徳をつむとされている。従って、乞食としては徳をつませてあげるんだから何か、よこしなさいよ・・・・ってなところらしい。

ただ、噂として聞くのだが、より多く恵んでもらえる様にする為に我が子の手足を切り落とすような行為は本当にあるのかと聞いたところ、キクベンは「本当の事は知らないが、あっても不思議じゃない」と言っている。

ガンジス川の畔で、上流じゃ動物の死体やウンコが流れているというのに下流では、ウガイをしたり洗濯をしたり・・・・想像を超える土地だよね。

個人的には、カレーは好きだが、あまり行きたいとは思わない。
しかし、キクベンはまた放浪の旅に出たいと言い出している。(苦笑)

でもさ、歳なんだから、落ち着いた方がいいぞ!

こんな御時世なんだから、転職のし過ぎは危険だぞ!

宿題やったか?

歯みがけよ!!

ばばんば ばんばんばん!

キクベンから借りたアルバムから、私が独断と偏見で選んだギャラリーを見たい方は、ここをクリック!(笑) ちょっと重いページでスマンけど・・・。



私に売られた友人たち!
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