私がMacを使い始めて、早くも3年ほどになるだろうか。今では、好きこそものの上手なれってなもんで、それなりのスキルを身につけたつもりではいる。 しかし、30の手習いって言葉もあるくらいでね、三十路にもなって一から覚えるというのは決して楽な事ではなかったな。 私は確かに、今から10数年も前・・・そう、マイコンと呼ばれていた時代に一台のマシンを所有していた。グラフィカルなインターフェースを持ったOSなんて無かったそのマシンは、ベーシックやマシン語でソフトを走らせる代物だった。 表示できるのは、モノクロで恐ろしくドットの粗い画像。音は、ビ〜ッという単音のビープ音のみ。それでも時代の最先端をいっている様な錯覚をおこさせてくれて気分は良かったのだが・・・・。 やがて、どうせ遊ぶのなら家庭用ゲーム機の方が絵も綺麗で、しかも面白いと思う様になってからは、マイコンは次第に埃をかぶる様になり、置き物と化していったのでありました。 その後、10数年は私にとって、まるで興味の無い分野になっていた。 では、何故、私がMacを使い始めたのか? それは、私の職業(レタッチ)にもコンピューター化の波が押し寄せてきたからに他ならない。DTPと呼ばれるのが、それだ! もはや、長年培ってきたアナログ・レタッチの職人技など、身を救う芸ではなくなってしまったのだ。(涙) ヤ、ヤバイ! Macを覚えなきゃ!!
早く使いこなせる様になるには、使おうと思った時に何時でも触れられる環境が良いに決まっている。購入を決意した私は、ある男に相談に乗ってもらうべく連絡をとったのだ。その男とは・・・・ Macマスター・キムゴンだっ!!(笑)
ちなみに、別名『ぶんまる』ともいう。駄菓子の寒天ゼリーで売られてしまった男でもある。(爆笑) キムゴンは、クアドラを現役で使い続ける孤高のMacユーザーである。そんな男が近所にいるなら、ゲームの説明書すら読まないマニュアル嫌いの私でも、たやすくマスターしてしまえるんじゃないかと企んだのだ。(笑) 総じて、Macユーザーというものはマイノリティー精神が強く、新たに同志に加わりそうな者がいた場合、とてつもなく親切である。少なくとも、そう見える。 間違ってWindowsマシンを買ってしまわない様に、アップルの社員でもないのに一生懸命に営業活動をする!(笑) アフター・ケアもバッチリだ!!(爆笑) キムゴンも、そうだった。一緒に秋葉原につきあってくれた上に、右も左もわからなかった私の為にセットアップまでしてくれ、基本操作も教えてくれた。 Performaは通常、初めて起動すると画面におねーちゃんが出てきて、基本操作を初心者に教えてくれる。そんなムービーが用意されていたのである。 だが、私の場合はちょっとムサくるしいキムゴンだった事はこの際、良しとしておこう。(笑) だが、優しかったのはその日だけであった。サポートセンターなど簡単に電話が繋がるものではない。キムゴンを頼って電話をかけると、それはそれは、とてもおっかない対応でありました。(泣) 私 「キムゴン、アップルメニューに使いたいソフトのエイリアスを入れたのに、ソフトが起動しないんだけど・・・」 キムゴン「 あ〜っ!? じゃ、どうなってるんだよ?」 私 「なんか、そのソフトのフォルダーが画面に開いて出てくるだけなんだけど」 キムゴン 「それは、ソフト本体のエイリアスを作んなかったんじゃんよ!」 私 「え? ちゃんとファイルってメニューからエイリアスを・・・」 キムゴン 「んあぁ〜〜!?だから、哲哉よ! ファイルってわかる? フォルダーってわかるか? ちゃんとマニュアルくらい読め!!」 私 「う・・・あ、あう・・・・・・」(涙) キムゴン 「ハナっから人を頼るんじゃねぇぇっ!!」 私 「し、失礼しましたあぁぁぁぁ!」 こんな感じでありました。今も、涙でモニターがよく見えなくなってきました。 そんなわけで、キムゴンに怒られるのが恐くて、私はマニュアル王になったのでした。だから、ほとんど自力で覚えたんだよ! でもさ、もしかしたらキムゴン。寒天ゼリー事件の恨みを合理的に晴らしていたなんて事はないよね? |
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